Q1.税金を払っているのに、なぜ、共同募金をする必要があるのですか。  

A1. 行政では、私たちの税金で公平に効率的に施策を行っています。社会福祉の対象者にも、不公平にならないように施策を行っています。
 現在、急速な少子・高齢化が進行するなかで、住民の社会福祉に対する意識も変わってきました。この社会の変化が激しい時代にあって、特筆すべきことは、民間非営利団体(NPO)やボランティア団体の活動に見られるように、多くの人々が、単に税金による公的な社会福祉制度の充実を求めるだけではなく、住民みずからが主体的に多様な社会福祉の課題に果敢に取り組む試みが増え、民間社会福祉活動が新たな発展の時期を迎えていることです。
 このような状況のなかで、共同募金運動は、住民相互のたすけあいを基調とし、地域福祉の推進を目的として、誰もが住みなれた地域で安心して暮らすことができ、住民自らが参加する福祉コミュニティづくりへの参加を促し、実現するための多様な活動を財源面から支援する役割を果たすことが求められています。民間の特質である迅速性、柔軟性、先駆性、開拓性です。そのための財源として、共同募金は、欠かすことができないものです。

Q2.なぜ、目標額があるのですか。  

A2. 共同募金は、集まった寄付金を特定の配分先などに単純に配分しているのではありません。
 まず、様々な団体に申請を呼びかけます。次に、民間の社会福祉施設や福祉団体から申請を受付けます。その申請内容について、必要性、緊急性などを考慮し、寄付者の方々に納得いただけるような助成計画を立て、その計画額を目標額として行う募金です。
 言い換えれば、目標額は最小限度これだけは必要だという計算から割り出した金額になります。

Q3.善意の募金なのに、なぜ寄付金を割り当てるのですか。  

A3. 共同募金は、決して寄付額を割り当てる募金ではありません。
 社会福祉協議会などの団体や、障害や児童福祉施設から、助成申請していただき、審査を経てその額をもとに目標額を定めています。
 この目標額は、県全体では○○億円、○○市区町村においては、○○万円となります。
 この目安額は、あくまで目安であり、各ご家庭相応のご協力をいただければ結構です。

Q4.なぜ、家庭で募金したのに、職場でも募金するのですか。

A4. 共同募金は、一人ひとりにご協力いただくことをめざしている運動です。
 共同募金へのご協力をお願いしているのは、世帯ばかりでなく、街頭や職場や学校などで呼びかけているのは、住民一人ひとりに住んでいる地域福祉に関心を持っていただきたいからです。
 福祉サービスが豊かに行われ、住民にとって暮らしやすい福祉の充実した地域にしたいのです
 多くの人は、福祉にふれる機会が日常ほとんどありません。誰もが、福祉に参加するきっかけとして、地域の福祉を支える役割を担っていただきたいからです。
 共同募金は、地域の人々がお互いにたすけあって、ともに生きていこうという心をもっていただく運動として展開しています。

Q5.なぜ、町内会長や自治会長が、共同募金運動に協力しなければならないのですか。

A5. 毎年、共同募金を集めることができるのは、町内会長、自治会長、隣組長さんなど募金ボランティアのみなさまのおかげです。
 この運動は、社会福祉に率先して協力しようという募金ボランティアの方々の組織的活動で推進されています。福祉の向上充実を願うボランティアの方々に支えられている運動です。
 町内会長さんや自治会長さん、隣組長さんは、住みよいまちづくりのリーダー役として日頃から、活動されている方々であり、募金ボランティアをお願いし、お骨折りいただいています。
 住民のみなさまに、本運動の趣旨や使いみちを正しくご理解いただくために、共同募金会と住民のみなさまとの『パイプ役』として、ご協力をお願いしています。

Q6.なぜ、私の町では、目標額が高いのですか。  

A6. 共同募金の使いみちは、大きく2つにわけられます。
 1つは県単位で使われるもの、例えば障害者施設での就労支援機器の整備や、全県的に活動している福祉団体の事業費等で、県全体の福祉を向上させるための資金です。
 この全県的に使われる金額は、どこの市区町村に住んでいる方でも、同じ額の寄付をお願いしています。他の1つは、それぞれの市区町村内の計画に基づいて、市区町村で使われる資金です。
 この資金は、地域の福祉を高めるために、社会福祉協議会、小地域の福祉活動団体、ボランティア活動団体などに助成されます。
 『目安額が高い』ということは、それだけ住んでいる市区町村の『地域福祉活動』を、積極的に進めるために使われようとする金額が多いということになります。